今回の記事を書こうと思ったきっかけはTwitterである投稿を見かけたことでした。
就活、マジで人を殺すからな。履歴書送って「あなたは必要ありません」を繰り返されると、精神が死んでくる。
とくに、就職できないとやばいみたいな価値観に、自分や周囲が侵されている場合は。
仕事がなくて食いっぱぐれることはないが、あなたはいらないと言われ続けることで人は死ぬからな。— えらいてんちょう (@eraitencho) 2018年2月8日
採用試験を受けた会社から「弊社にはあなたは必要無い」と言われ続ける事で精神が死んでいくという主張でした。
自分が好きで興味があり入社したいと思った会社に否定される訳だからやっぱり辛い。
確かに、お祈りメールを受ける度に悲しい気持ちになりますし、度重なる選考漏れに胸が苦しい気持ちになった事を、僕自身このツイートを見て思い出しました。
僕はそれなりに苦しい就職活動を経て某大手企業に就職しました。しかし、就職活動をしている中で「死にたい」とか「どうしたらいいんだろう?」みたいな気持ちは一度もなかったです。そこまで真剣じゃないのも良かったのでしょうか。
ただ、辛かった。楽しくなかった。もう二度とやりたくないというのが本音です。
就職活動というのは大学生活4年という時間の集大成であり、大半の学生を待ち受ける運命の門の様なものです。
「ここでの頑張りがあなたの将来に影響を与えます。」
就職活動支援室の先生のとても印象的だった言葉です。
嫌なことがあっても、どんなに苦しくても、とにかく安定している大手企業に入っておけば安泰。そんな風に僕がマインドコントロールされたのも必然だったのかもしれません。
周りの大人たちは何度も何度も繰り返しました。当時は「うるーせーなー」ととにかく思ってました。耳が痛くなるくらい毎日毎日言われていた気がします。
「就職活動は大変だからね」と。
聞かされていた通り一筋縄ではいかない就職活動は、当時の僕に対して凄く大きなストレスを与え続けました。
ガイダンスへの参加、会社説明会への参加、エントリーシートの記入、履歴書作り・・・
真夏の頭がおかしくなりそうな暑さの中、慣れないスーツにネクタイで体調を壊したりもしました。
内定というゴールへのチケットを勝ち取るまで、続く果てしないループ。
あの日々は、もう2度と繰り返したくないと思える時間。
今、就職活動という戦争を戦っている人達には、なんとか頑張って乗り越えてほしいと思います。
しかし、本当に頑張って就職活動をした結果、みんな幸せになっているのでしょうか?
今回の記事では、これから就職活動に臨む方々の心の安息になればと、僕が色々と振り返り考えた結果を綴ってみます。
就職活動を終えた先にあるものが成功であり、就職活動をしなければ幸せになれないのか?
これから臨むものにとっては未知の世界である就職活動。しかし、経験者達には胸の奥に格納されている苦い思い出の一部。
ここで就職活動を終えた大半の人に聞きたい。必死な思いをして入社した企業をどう考えているのか??
「自分の人生にとって間違いなく正解と言える選択だった、定年まで働き続けたい夢の様な職場だ。」
実際、こんな事を言える人は少ないのではないでしょうか?
就職活動で失敗をしない為にいくつか考えてみて欲しいことがある。
新卒の高い離職率から考える「リスクに対しての認識」
一度くらい聞いたことがあるでしょう。
「新卒の30%は3年以内に辞める」
これは統計が示す通り、紛れもない事実です。
30%は3年以内に辞めるんです、あんなに頑張って就職活動したのに。
あなたの両隣にいる同期と自分。誰かが3年以内に会社を辞めていくのです。
何故、辞めるのかという話をすれば理由は色々あるでしょう。
自分自身がその職場を嫌になってしまった、人間関係が上手くいかなくなってしまった、家庭の事情・・・・
同じ会社に居続けるという人は少ないのです。
大人になっていくと久々に会った友人から実は転職をしていたという話を良く耳にします。
僕も新卒で入社した企業を退職し、今に至る訳です。
僕の場合は独立を視野に入れた上で就職活動を行い、必要なスキル、コネクションを手に入れるのが目的だった部分もあります。元々、ある程度のところで退職するのが計画にありました。こういったケースは稀だとは思いますが。
え?じゃあ結局頑張って就職活動する意味ってある?
就職できなきゃこの世の終わりみたいなプレッシャーを受けながら、毎日毎日憂鬱な思いで過ごす必要ってある?
って思うんです。
就職活動は人生において無駄な時間だった。
— エルメロイ (@ermeloi) 2018年2月9日
そう考えてる方は多いと思います。
新卒の就活はしんどかったなー。引く手数多の売り手市場だったのに、それでもつらかった。毎朝起きるたびに、今日も一日が始まるのかと絶望した。手応えがつかめなくて、自分がわからなくて、人にも相談できなくて辛かった…。今思えば当時から自分のこととなると無駄に抱え込みがちだったなと思う…
— あいじゃん (@aizavesu) 2018年2月9日
僕もそうでした。誰も信じられなくて、一人で考えて、一人で行動していた。
何も知らずに、知ろうとすらせずに本当に浅はかでした。もっともっと誰かに聞いていれば、学べていれば、違った選択肢も生まれたはずです。
今だからこそ、こうすればよかった、ああすればよかったと思うことがあります。
30%はその職場を退職してしまうデータが出ているのだからもっと、気軽に考えてもいいのでは?
正直ね、当時はこんなこと考えられなかった。
でもね、就活に失敗したからって世界が終わる訳じゃない。一度や二度の転職なんて大半の人間が経験する事で、人生的に大したウェイトを持たない「人生最初の職場」を決めるだけで生き死にを考えてしまう程、悩む必要は無い。
これから就職活動に向かう人には、新卒離職率のデータを逆手に取って、就活における「リスク」を考え直しても良いんじゃないかと思います。
一生懸命は大事だけど、頭の片隅にこういう考えがあれば少しは気楽に就職活動に臨めるんじゃないかな?
同じ会社に居続けるのは凄く難しい事
一般的な方々は定年までその企業で働き続けるのが普通だと考えた私。
もちろん離職・定着率などの情報には一切ノータッチ。
就職活動を頑張って入社しても、同じ会社に居続けるのは難しい。入社後、数年して気付いた事です。
僕が就職したのは、メディア系企業で部署毎の締め切り前にはピリピリ数字上げろムード・3か月毎の全国転勤あり・労働時間が長い・営業成績が全てという、中々に香しい匂いがする企業。
周りの皆より高い給料と大手企業の肩書と引き換えに、趣味や自由な時間を失い、仕事に没頭する日々を迎えました。
前述の様に徐々に退職を決め会社を去っていく同期たち。
理由は大半が、人間関係か労働環境に対しての不満でした。
世の中にある多くの企業ではステップアップの為の転職をする為に、退職をする方が多いです。これは家族を食わせていくためには止むを得ない判断でしょう。
しかし対照的に、大手企業では金銭的な悩みではなく人間関係・ポスト・労働環境に対しての不満から転職するというケースが多いのです。
同じ企業に長くいれば、良い部分よりも嫌な部分の方が目に付く様になっていきます。
初めは「なんか嫌だなぁ」ってレベルだったのに「もう有り得ないんだけど」となる日がいつか来ます。
そういった悪い部分が治っていく企業も世の中にはあるのでしょうが、これは企業体質といって簡単には変えられない部分だったりするのです。
また自分以外の要因もあったりします。
良くある話ですが、プロジェクトチームを組んだ際に仲間のミスにより自身の評価を落としてしまった。
身に覚えのない因縁が降りかかってきた。うっかり遅刻してしまった、飲み会での行動が問題になった。
派閥同士の争いに負けた。等々・・・・
入社から定年まで40年以上の時間を、無傷で走り抜けるのは難しいことだと思います。
好きで入った会社ですから出来ればずっとそこで働いて会社の為に何かをしたい。そう考える人も多いでしょう。
でも、簡単な事ではありません。
もしそれを目指したいのであれば、就職活動の中で長く働いていける環境なのかを調べたりしてみる事をおススメします。
新卒就職しなければ幸せになれないの??
人によって幸せって違いますよね。結論から言うとこれが答えです。
これから就職活動を行う方に考えて欲しいのは「あなたの幸せ」とは何なのか?
ありがちですが、お金をいっぱい稼ぎたいと考え、それを幸せだとする人は多いでしょう。
お金があれば好きな物が買える、手に入る、食べられる、出来る。間違いじゃありませんし、これは人間の本質。何をするにもまずお金が必要。
では、お金を稼ぐ為にはどうしたらいいのか。大手企業に入る?いきなり起業する?
サラリーマンがどれくらい稼げるのか分からないし、いきなり独立して起業なんてリスク高すぎるよね。
でもね、大半のサラリーマンの大半は家族を養って子供たちを大学に行かせたりしてる。そりゃ給料は業界、職種、会社の規模によってかなり違うけどある程度、必死に働けばそれなりの給料を手に出来る。会社の格で一番変わるのは給料じゃなくて労働環境。いわゆる待遇や保障の部分。
だから骨身を削って働けば一般的なサラリーマンの暮らしを送ることは誰にだって出来る訳です。
でもね、ここで大切なのはあなたが目指す未来。
「いつ」までに「どんな暮らし」を手に入れたいのか。それによって今やるべき事は変わる。
とりあえずは自分一人を食わせていきたい、というなら精神が病んでしまうほど必死に就活をする必要は無いと思います。
無理しない程度に程良く頑張ればOK。新卒採用やっている企業が全てじゃないし、新卒採用やっていない起業は全てブラックという事もない。
自分に合うか合わないかで考えれば全ての企業が丁半博打。入ってみるまではわからない。
だけど一つだけ知っておいて欲しい。
新卒採用をやっている様な企業に、後から中途で入るには「即戦力となれるビジネスキャリア」や「特別なスキル」等を必要とされる場合が多い。つまりそういった企業に後から採用されるのは難しいことだし、そもそも募集が出ることが少ない。中途も欠員募集だけってところも多いのが実情。
どうしても入りたい企業があるけど、今その企業を受けるか迷っているなら自分自身の選択がラストチャンスかもしれないという事を考えておく必要がある訳です。後で後悔しても遅いですからね。
その企業にしかない幸せってのは現段階じゃイメージしづらいし、こんな話をしている私自身そんなもの存在しないと思ってる。
しかもね、お金を稼ぐことだけで言えば、良い大学出て良い企業に入ったやつより、ずっと遊んでた自営業の息子が親の仕事を継いだりしたケースの方が稼いでたりする訳です。
「あれ、あいついつのまにかめちゃくちゃ羽振りよくなってねぇ?」って。
自営業や起業する場合は自分の学歴職歴ってのは関係無くなるし、成功してしまえばサラリーマン以上に稼ぐことが出来る。今の時代サラリーマンだって安定している訳じゃないし、会社がいつ倒産するかもわからない。最終的に倒産するってわかってたらその企業を選ばないですよね??
でも未来なんて予測できないから難しい。起業しても失敗するかも、会社が倒産するかも。
今それを決められないって人はまだまだビジョンが見えてないからとりあえず就職しておくことをおすすめする。
本当にそこそこの企業で良いと思う。そしてそこから自分の幸せを見つけていこう。
ありきたりだけどやる気さえあれば、何でも出来るし大抵の願いは叶う。頑張れば幸せに手が届く。
大学4年生という社会へ出る前の最後の1年。この1年は何をしてもいい1年だと思います。そしてやりたいことをやっておく1年でもあります。
この1年って言うのは人生を振り返って「楽しかったなぁ」となる時間のBEST3には食い込んでくる時間です。
ここでしっかり楽しむことも重要。それを全て手放して、暗い気持ちで過ごすのはとってもナンセンス。
たかが就職活動。
君の未来には様々な選択肢が広がっている。ここで失敗したって不幸せにはならないよ。
就職活動って辛くて無駄な時間なの?
これは就職活動をしたことのある人なら誰もが感じたことがあるのではないでしょうか?
決して安くはないリクルートスーツに革靴、ワイシャツのクリーニング代。企業ホームページを見るレベルの情報しか得ることのできない説明会やガイダンスへの参加。
貧困極まる学生時代に無駄な交通費やその他出費の嵐で、食費を切り詰める毎日。
何社も何社も試験を受け続ける中で、毎回毎回同じ(基本的には変わらないよね笑)履歴書やエントリーシートを手書きで書き続ける。そして修正テープや修正液の利用はNG。
今、思えば無駄でしかない。いや、キングオブ無駄である。
社会人になった今、よく考えた。
あんな無駄な事に何の意味があるのか?
そしてその代表格である履歴書について考えてみた。
手書きの履歴書・エントリーシートに何の意味があるのか
手書きはやめて欲しいね。
履歴書が手書きの奴は採用候補に入れたくない – http://t.co/TOyql6les4— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2015年3月8日
ホリエモンの物議を醸したこのツイートですが、私は大賛成です。逆に賛成じゃない人の脳内はどうなっているのか。
色々、調べていたらこんな記事が出てきました。
手書きの履歴書で見られるポイントがある
採用担当者が手書きの履歴書で見ているのは、主に以下の点です。
- 丁寧に書くべき大切な書類で、字を丁寧に書いているか
- 重要な書類で誤字脱字をしないか、適切に修正しているか
- 「一般的に履歴書は手書きで書くべき」という情報を収集し、実行できているか
- 相手にあわせて対応する社会性があるか
- 企業に対する熱意・志望度
書類選考の段階では、採用担当者が応募者を判断する材料は履歴書しかありません。手書きでなければ上記のポイントはわかりません。採用担当者にあなたのことを知ってもらうチャンスをみすみす逃さないためにも、手書きで書いておく方がよいでしょう。
履歴書とはそもそも、応募者の学歴・職歴を書くものですから、その内容が最も重要なのは間違いありません。書き方が雑だからということだけで採用・不採用が決まることはそれほど多くはありません。それでも、複数の候補者で迷っている場合には、より好印象な書類を作成できる人の方が選ばれるはずです。
履歴書を書くときには、上記に気をつけて丁寧に書くことを心がけましょう。
https://ten-navi.com/hacks/resume-32-5949 より引用
私には何を言っているのか良くわかりませんでした。
採用担当者が手書きの履歴書で見ている点というのは、面接や筆記試験をして選考するのではダメなのだろうか?
「こんな紙切れ一枚で人間の何がわかるのか?」と私が言えば、
「そんな紙切れ一枚を大切に出来ない方を採用する必要は無い」と手書き派の方々は仰るのでしょう。
現在、学生で就職活動をしている方もいずれ気付くことですが、社会に出てから自筆で字を書くのは勉強の為のノートと自分の名前くらいのものです。
書類を作る際にPCを使うのは当たり前で社会に出ても問題ないスキルを審査しているのであれば、データ提出の方が都合が良さそうな気がします。
@stuc_er @takapon_jp 海外のレジュメ(履歴書)はPC打ちが普通(もちろん手書きもありますが).修正液禁止で,わざわざ鉛筆で下書きして手書きという効率の悪さを『相手への礼儀』などという会社は時代遅れだという事を知って欲しいですね.
— Y.Kasugai@パシリ1号 (@pashiri1gou) 2015年3月8日
こちらにも全くもって同感。
手書きで書けばミスが出るのは当たり前ですよね。そして修正液、修正テープを禁止。つまり間違えた時点で髪を無駄にする訳です。
裏側再利用?こんな個人情報の扱いが恐ろしい時代にそんなチャレンジできねーよw
エコの側面からも無駄ばかりです。
そもそも履歴書で選考をする気があるなら、入社希望者を集めてから作らせれば良くないですか?
そんな時間が無限にある中でまともなもの(履歴書)が出来上がってくるのは当たり前。社会人は限られた時間の中で高いクオリティを保つのが当然でしょ。
何回も何回も修正して、人に手直ししてもらって限りなく見本に近づいた履歴書を見て、色々、理解るとか採用担当者エスパーすぎだろ。
PCで制作すれば早いし、紙も無駄にならない。何よりももっともっとお互いを知る機会や時間が生まれるはず。
@takapon_jp 僕も同感です。なぜなら手書きを良しとする会社さんもしくは人事さんで、不採用の際に手書きで不採用通知を書いてる所を見たことがないからです。
— yutaka.k (@yutaka1620) 2015年3月8日
そしてこれ。ほんこれ。こんな自分に出来ない事を求めてくる会社には死んでも入社したくない。
就活のルールほど無意味で馬鹿げた「日本らしさ」が凝縮された代物もない。皆が言われるがままにリクルートスーツを着て、髪を黒で揃え、行動様式まで横一線の異常な光景からは、日本の企業体が求めているのは「労働者」ではなく、如何なる不合理な命令にも服従する「奴隷」だというのが良く分かる。
— 異星人共済組合 (@Beriozka1917) 2018年1月6日
結局、こういうことなのではないかと私は思います。いつも通りのルールでいつも通りの選考をしているだけなのですから。
手書きで書かせている企業にも理由がわからないのです。
無駄が無駄を生むループから抜け出してほしいものです。
就職活動中の皆様、心と身体を大事に頑張ってください!
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